2012年12月26日水曜日

今日(12月26日)の糖尿病教室は、


脂質異常症のお話しをしました。

我々人間は、誰しも年を重ねるごとにに老いていきます。
子供の肌は、ツルツルしていて瑞々しいのに対し、我々の肌は・・・。 という様に。
血管も例外ではありません。

血管の老化は、しばしば『動脈硬化』という言葉で呼ばれます。 
動脈硬化の原因は色々ありますが、今日お話しした脂質異常症はその主な原因の一つです。
脂質異常症は一昔前までは、高脂血症と呼ばれていましたが、最近呼び方が変わりました。

動脈硬化は、症状がありません。そして、どんどんと進行していきます。
そして知らないうちに進行し続けて、ある日突然心筋梗塞や脳梗塞を起こす。という事もあります。
ですから怖いのです。

また糖尿病の方は、 脂質異常症も併せ持っている事が多いと言われています。
その他に高血圧や肥満も併せ持っている事も多いのではないでしょうか。
これら4つを全て持っている方は、健康な人の35倍 動脈硬化になりやすいと言われています。
すごいですね。
ちなみに、糖尿病、脂質異常症、高血圧、肥満それぞれ単独の場合は5~6倍 となります。
5~6倍でも多いのではないかと思いますが・・・。

そんな怖い動脈硬化の原因の一つである脂質異常症の予防・治療は、糖尿病の予防・治療と殆ど同じなので、良い生活習慣を身に付ける事が大切ですね。
それでもダメな場合は薬に頼りましょう。


 Sasayama wrote.

公開糖尿病教室のお知らせ(1月)

1月のテーマは次の通りです。

1/9(水) 「血糖のもとはなんだろう?」 講師:管理栄養士

1/16(水) 「さあ始めよう、フットケア!」 担当:透析看護師

1/23(水) 「薬で血糖値を下げる~のみぐすり編~」 講師:薬剤師

みどり病院の外来ホールで、毎週水曜日午後3時~、開催しています。

どなたでも、ご参加頂けます。

2012年12月21日金曜日

12月19日の糖尿病教室は、

クリスマス会を開きました。

みんなで楽しい時間を過ごせましたね。

お配りしたクリスマスカードは、私の手作りなので大事にして下さいね。

そのカードにご自身で書いていただいた“目標”が実現出来る事をお祈りしています。


来週は、 脂質異常症について 私がお話しします。

年の瀬でお忙しいかと思いますが、ご興味が有る方は覗いてやって下さい。

ちなみに、来週の教室で、今年の予定は終了です。
 


 Sasayama wrote.



2012年12月13日木曜日

年末年始を乗り切ろう~!!

本日の教室は・・・・

『年末年始を乗り切ろう~』


年末年始の血糖コントロールは2、3月ごろのHbA1cに反映してきます。
忘年会、お正月、新年会・・・ いつもとは違う生活リズムになる時期です。
ここを上手く乗り切って春に向けて頑張りましょう!!


今日の一句
壱の重 高カロリーだよ 気をつけて★

解説
     壱の重 は『祝い肴(ざかな)・口取り』
        ⇒黒豆、数の子、田作り、伊達巻、きんとん
     などを入れることが多いですが、調味量として砂糖の量が多く、
     弐の重、参の重に比べてカロリー、糖質が多めです。


     参の重の煮物やなますなどを中心に食べると比較的カロリーを抑えることが出来ます。


   来週は~クリスマス会です!!


                            管理栄養士
     
  

2012年12月5日水曜日

今日(12月5日)の糖尿病教室は、

睡眠について
お医者さんがお話しをしてくれました。

少しだけ復習してみましょう。

睡眠と糖尿病、一見関係ないように思えますが・・・。
でも、関係はあります。
睡眠時間は、長過ぎても短すぎても血糖値は高くなります。

しかし、最適な睡眠時間は人それぞれ。

トーマス・エジソンのように短時間睡眠で良い人もいれば、
アインシュタインのように10時間位睡眠をとる人もいます。

要は、睡眠時間よりも睡眠の質が大切!という事ですね。

『よく眠れるように工夫をして、それでもダメな場合はお薬の力を借りる』
という事でしたね。
なんか、糖尿病の治療と似ていますね。(まずは、食事&運動 ・・・。)

また、自分の睡眠障害のパターンを知る という事も大切です。
最後に、
今日、教室の中で一緒にやった「快眠チェック」をご紹介します。
皆さんもやってみて下さい。

ちなみに私は「2点」でした。
私は、不眠症とは縁が無いみたいです・・・。
Sasayama wrote.




2012年12月2日日曜日

公開糖尿病教室のお知らせ(12月)

12月のテーマは次の通りです。

12/5(水) 「『快眠』のススメ」 講師:細見医師

12/12(水) 「年末年始を乗り切ろう~!!」 講師:管理栄養士

12/19(水) クリスマス会 担当:病棟看護師→ただし、事前申込要

12/26(水) 「油まみれの血液~脂質異常症について~」 講師:薬剤師

みどり病院の外来ホールで、毎週水曜日午後3時~、開催しています。

どなたでも、ご参加頂けます。

2012年11月29日木曜日

昨日(11月28日)の糖尿病教室は、

血糖値を下げる注射薬(インスリン)について

のお話をしました。


 少しだけ復習をしておきます。


インスリンとは、血糖値を下げるホルモン(体内で働く物質)で
身体を動かすエネルギーを作り出すために必要なもの。

<インスリンの出方には2つのタイプ

・食事(食べ物)を食べると ⇒ 血糖値↑ ⇒ インスリンが出る(血糖値を下げるため)
←専門用語では『追加分泌』 と呼びます
・食事を摂ってない時も、少量だがインスリンが出ている(生命維持のため
←専門用語では『基礎分泌』と呼びます

 <糖尿病とは>
体内のインスリンが足らない or きちんと働いていない状態

<インスリン療法とは>
(足らない)インスリンを補う事
眼が悪くなったらメガネをかける様なもの

<インスリン療法のメリット>
最強の血糖降下作用
インスリン療法を行うと、その間は すい臓を休憩させる事が出来る。
  ↓↓↓
すい臓を休憩させると、再びインスリンが出る様になる。


せっかくインスリンを打つのであれば、今日お話した事をぜひ理解しておいて下さい。
最後に、今日お話しした今後発売予定の新しいインスリンの事について少しだけ・・・。
名前は、トレシーバ(一般名:インスリン デグルデク)といいます。
インスリン デグルデクは、ノボ ノルディスク ファーマ社が現在発売中のレベミル(一般名:インスリン デテミル)をベースに開発したインスリンで、基礎分泌を補う目的で使用します。
特徴は、
・1日1回注射でOKである事
・全く新しいタイプの注入器を採用している事
インスリンそのものも素晴らしいと思いますが、私自身は、注入器の方に期待をしています。
注入ボタンが伸びない という所が画期的だと思います。
実際にデモ機を触らせて頂ける機会があったのですが、その完成度の高さに感動しました。
「流石 ノボ社 !!」と思いました。

発売が楽しみですね。

Sasayama wrote.







2012年11月22日木曜日

昨日(11/21)の糖尿病教室は、

『あなたの医療費HOW MUCH?』でした


基本診療料や特掲診療料、管理料といった難しい言葉が
たくさん出て来ましたが、今後、みなさんが明細書を見られたときに
「この間の糖尿病教室で見た言葉だ」と気づいていただければ幸いです。


それでは今回のテーマで
覚えておいていただきたい事を少しだけ…


医療費は診療報酬点数によって決定される

1点⇒10円

適切な時期に適切な治療を受ける事が
医療費の削減にも繋がる




医療費は1人1人違ってきます
自分の医療費について『理解』することはとても大切なことです
わからない、もっと詳しく知りたい
とお思いの方は気軽に医事課までお尋ねください。

医事課

2012年11月15日木曜日

昨日(11/14)の糖尿病教室は、

食品の栄養表示の見方について、

管理栄養士さんがお話ししてくれました。

最近は、コンビニのお弁当や惣菜にもカロリー表示の記載があるるので
カロリーは比較的簡単に確認する事が出来る様になりましたね。

昨日の内容で、
食品栄養表示の順番は、その食品に多く含まれている順番である
という事は、勉強になったかと思います

例えば、和菓子の栗饅頭なんかは、栗が一番多いと思いがちですが、
実は砂糖が一番多く含まれています。

こんな感じに、食品栄養表示を見ると面白いですよ。


  Sasayama wrote.

今回も薬学実習生の感想を書いてもらっています。
ちなみに、今回の書き込みで最後となります。 
今まで、書き込みありがとうございました。

それではどうぞ・・・。

 <感想>

今回は成分表示を見て、ナトリウム量から食塩の量に
変換する計算の仕方を学びました。
ナトリウム400㎎が食塩1g位というのを覚えていると
今後役立つかもしれませんね。

人工甘味料のアスパルテーム、フェニルアラニンについての
お話がありましたが、これらの成分は炭水化物として表示されます。
血糖値が気になる方は、人工甘味料だけが入っているものなのか、
砂糖も入っているものなのかをチェックしてみるのもよいですね!
これを機に、成分表示に目を向けてみてください。

薬局実習生 茨木/新谷





2012年11月14日水曜日

栄養表示を読み取る

★今日は世界糖尿病デーです★
   世界糖尿病デーとは
      増えている糖尿病を抑制に向けたキャンペーンです!!
      詳しくは『世界糖尿病デー』で検索してみてください。

  
世界糖尿病デー2012年度公式ポスター

  


本題に入り、今日のテーマは『栄養表示を読み取る』でした。
    
      一部を説明しますと・・・!!

          ナトリウム(Na)を塩分にするには?

          ナトリウム(mg)×2.54÷1000=塩分量(g)です!!
          塩分 1gはナトリウム400mgです。

        栄養表示にはいろいろな情報が含まれています。
        商品を手に取ったときは表示を見るようにしてみると
        面白い発見があるかもしれません。

                                    

                                  管理栄養士
          


2012年11月8日木曜日

昨日(11月7日)の糖尿病教室は、

合併症についてのお話でした。

糖尿病治療の目標は、
合併症 を起こさない様にする事”です。 

今回も、薬学実習生に参加してもらっていましたので、
感想を書いてもらっています。

 Sasayama wrote.


<感想>

糖尿病は自覚症状があまり感じられない病気なので
自分の知らないうちに病気が進行していたら、とても怖いですね。

糖尿病神経障害で最初に現れやすいのが…
                  ・手足がジンジンする
                  ・胃もたれがする、下痢、便秘などの消化器症状

が挙げられます。小さなことだと思ってしまいがちですが、
大きな病気に繋がる前兆かもしれません。

三大合併症は一度陥ったら元には戻れません!!
気になる症状があれば、きちんと調べてもらいましょう!


11/14は世界糖尿病デーです。
ポートタワーやモザイクなど、
テーマカラーの青い光でライトアップされる予定です!
また見に行ってみてください。

薬局実習生 茨木/新谷

2012年11月7日水曜日

症状がないうちからの備え

今日は『症状がないうちからの備え』について勉強しました。

糖尿病には症状があまりなく、治療を中断・放置してしまい、合併症が進行してしまうことがあります。


 糖尿病の主な合併症には
        ①糖尿病性神経障害
        ②糖尿病性網膜症
        ③糖尿病性腎症
                    が上げられます。 
    漢字ばかりで難しく見えますね。合併症を知ることは大切なことです。
    今後の教室でも繰り返し取り上げていきますので、
    気になった方は覗きに来てください。

   
   さて、今日の内容で印象的だったことを一部紹介します。
  まさに症状がないうちからの備え!!
  合併症の②糖尿病性網膜症の話題
  網膜症初期では症状がなく
  目の血管が出血していて、実は見えてないにも関わらず、
  問題なく、見えてるような錯覚に陥っているらしいです。
 
 症状が出る前に検査をして自分の体の状態を把握し、備えることが大切ですね。

                                        管理栄養士
 
       
 

2012年11月2日金曜日

公開糖尿病教室のお知らせ(11月)

11月のテーマは次の通りです。

11/7(水) 「症状がないうちからの備え」講師:細見医師
11/14(水) 「栄養表示から見えてくるもの」講師:管理栄養士
11/21(水) 「あなたの医療費 How much?」講師:医事課
11/28(水) 「薬で血糖値を下げる~注射薬編~」講師:薬剤師

みどり病院の外来ホールで、毎週水曜日午後3時~、開催しています。
どなたでも、ご参加頂けます。

2012年10月24日水曜日

今日(10月24日)の糖尿病教室は、

血糖値を下げるお薬について 

のお話をしました。


血糖値を下げる飲み薬は、全て食前に飲むイメージ があるかと思いますが、

そうではありません。

むしろ、食前に飲まなければいけない薬の方が少ないのです。


食前に飲まないといけないものは、勉強会の中でもお話しをした様に、
食後の血糖値をターゲットにしている薬です。
(グルコバイやベイスン、スターシス)

これらのお薬は、食事直前(お箸を持った時)に飲んで下さい。

その他に、食前に飲む必要のある薬には、
糖尿病性末梢神経障害の薬(キネダック)などがあります。


その他の大部分の薬は、全て食後に飲みます。
Sasayama wrote.


今回も、薬学実習生に感想を書いてもらいます。

では、どうぞ。
 

<感想>

今日は糖尿病の薬の効き方ごとに注意することが挙げられており、
飲み忘れた時の対処法について簡単なクイズもありました。
皆さんも経験があることだったかもしれません。
飲み忘れて気づいたときに飲んでもよいもの、だめなものを
しっかり知っておくことが大事だと思いました。

低血糖症状が起こった時にブドウ糖を持っていない時は
どうするのか、どれくらい摂取すればいいのかを
知ることが出来ました。目安はジュース缶1/2
もしくは、500ミリペットボトルの1/3程度です。
取りすぎないように気を付けてください!

薬局実習生 茨木/新谷


2012年10月18日木曜日

昨日(10月17日)の糖尿病教室は、

運動療法について(座って出来る運動について)の内容でした。

運動療法はとても大切な事は皆さんご存知だと思います。
また、散歩が一番良い事もご存知ですよね。
しかし、膝や腰に不安のある方にとって その散歩が大変なのです。

そこで、今回はその様な方にも出来る運動を理学療法士が紹介してくれました。

今回は、薬学実習生2人の感想を書いてもらいます。


Sasayama wrote.


<感想>

糖尿病予防のために定期的に運動を取り入れる必要がありますが、
ストレッチや筋肉トレーニングなどの無酸素運動から始めて、
ジョギングやウォーキングなどの有酸素運動を行うことで
効果的に運動をすることができるとわかりました。

実際に、座りながらでもできる簡単な運動の紹介がありました。
正しい方法で継続して行えばしっかり筋肉トレーニングが出来ます!

1セットを10回から始めて1セット20回を数セット行うことを
目標にしてみてはいかがでしょうか。
バンドやボール、家にあるタオルなどをうまく活用して、
運動するように心がけてみてください!
座りながらの腹筋はわたしも辛かったので、やってみようと思います!

薬局実習生 茨木/新谷

2012年10月11日木曜日

昨日(10月10日)の糖尿病教室は、


「食後高血糖を防ぐためには」

というタイトルで、食事療法の内容について

管理栄養士がお話しをしてくれました。


今回も、薬学実習の学生が参加してくれていたので、
まとめてもらいます。
 Sasayama wrote.



ごはんを食べた後の血糖値が高くなってしまう
食後高血糖(糖尿病初期の患者さんに多い)
これを放っておくと…
血管にダメージが与えられて動脈硬化が進む恐れがあります。
怖い病気につながる前に、食後高血糖を防ぎましょう!


〜食後高血糖を防ぐ3つのポイント〜

食後に運動をしよう!
(血糖値がピークとなる食事後1〜2時間の間に行うと効果的)

ゆっくり食べるように心がけよう!
(血糖値の上昇をゆるやかにする)

食事のバランス、順番を改善しよう!
(血糖値が上がりやすい炭水化物中心の食事にならない様に注意し、
野菜→ごはんの順番で食べる様にする)


また、食後の血糖値の上昇を抑えてくれる働きをもつ食材を紹介します。
それは!!!
こんにゃく、海藻、きのこ、オクラ、モロヘイヤ、ごぼうなど
水に溶けやすい食物繊維が含まれている食材です。


これらを効果的に摂取して、野菜を中心とした食事を心がけましょう!

<感想>

食物繊維は腸内環境を整えてくれるだけではなく、
食後高血糖を抑えてくれる働きがあることを知る事ができました。
食物繊維には健康にいいことがたくさんあります。
皆さんも意識的に食物繊維を取り入れた
ヘルシーな食事に変えてみてください!

薬局実習生 茨木
みどり病院