2011年11月30日水曜日

12月になりました


いよいよ「師走」ですね。
これだけ暖かいとピンときませんが、インフルエンザを
はじめとした感染症予防が大切なシーズンです。

糖尿病をお持ちの方は感染症にかかりやすく
悪化しやすいことが知られています。

なぜか?

① 高血糖 血糖値が高いと白血球の貪食(ばい菌やウイルスをのみこむ)能がおちる
② 血行障害 酸素の届きにくい部位を好んで繁殖する菌がいる、また抗菌剤が局所に届きにくい
③ 末梢神経障害 小さな傷が感染をおこすまで気がつきにくい
④ 自律神経障害 しっかり排尿できず膀胱に尿が残ると尿路感染症をきたしやすい

などが主な理由です。

みなさん、インフルエンザの予防接種はお済みですか?
注射してから効き目があらわれるのに約2週間かかります。
どうぞお早めに。

12/7(水)の糖尿病教室では、感染症にかかったときの対処法
「シックデイ・ルール」についてお話しします。

横山

2011年11月20日日曜日

勤労感謝の日

今週水曜日は「勤労感謝の日」ですね。

「お父さん、いつも家族のために夜遅くまでお仕事お疲れさま」
…という趣旨ではないようです。

働くことで、豊かで意義のある生活を送られることに
国民が互いに感謝をする日です。
元気に仕事ができることはありがたいことですよね。

ところが働き盛りの世代のみなさんが
特に注意をはらわないといけない病気
それが糖尿病をはじめとする生活習慣病です。

糖尿病は少しぐらい血糖値が高くても
はじめのうちは日ごろとあまり体調も変わらないため
きちんと治療することのメリットが患者さん自身に認識されにくく
この点においてもっともやっかいな病気であると言えます。

早めの対策で、視力障害などの合併症に悩まされることなく
いつまでも健康に日々の仕事にとりくみたいですよね。

みなさんが1ヶ月間無事に過ごされたことをご報告いただくたびに
私自身も外来診療を受け持ちながらそのことに日々感謝しています♪

横山

2011年11月17日木曜日

旨味(だし)を活かした料理

旨味とは
種々のアミノ酸や有機塩基などの呈する微妙複雑な味で、甘・酸・塩・苦の4味では表せない異質のものである。



種類汁に対する重量割合(%)とり方用途旨味成分
こんぶだし2~5水に一晩つける。または水から入れて火にかけ、沸騰直前にとりだす。すしめし、精進料理グルタミン酸
かつおぶし一番 だし1~2沸騰直前にかつおぶしを入れ、再び沸騰したら火を止め、上澄みをこす。吸い物、茶碗蒸しイノシン酸
二番 だし2~4一番だしをとったあとのかすに一番出汁の半分の水を入れ、沸騰したら火をとめてこす。煮物、みそ汁イノシン酸
混合だしかつおぶし4こんぶからだしをとり、その後、かつおぶしを用いてとる。吸い物グリタミン酸
  昆布3 イノシン酸
煮干だし3~4水から入れて沸騰後2~3分煮出すみそ汁、煮物イノシン酸
干しいたけ2~3水に浸すか、もどした後中火で2~3分煮出す煮物グアニル酸



日本では古くから料理に昆布だしが使われてきました。昆布に含まれる成分においしさの元があると、経験的に知られていたのです。
これに注目した東京帝国大学・池田菊苗教授は、昆布だしの味の正体を明らかにする研究を始めました。そして1908年、昆布からグルタミン酸を取り出すことに成功。グルタミン酸が昆布だしの主成分であることを見出し、その味を「うま味」と名づけました。
1985年に開催された第一回うま味国際シンポジウムを機に、うま味(英語表記=UMAMI)という用語が国際的に公式使用されることになりました。



旨味の効いただしを使うことで、減塩できるといいですね。


                                       管理栄養士

2011年11月16日水曜日

新米の季節がやって来ました~!!

米   新米の季節がやって来ました!!
イネ科。
短粒で粘りの多いジャポニカ種、長粒で粘り気の少ないインディカ種、粒の大きいジャバニカ種などがある。
世界で栽培される米の約80%はインディカ種だが、日本で栽培されているのはジャポニカ種で、現在約300種が栽培されている。

ここで、お米をおいしく炊くポイントを紹介します。

①お米を正確に計る。

②お米をすすぐ。
お米が水に浸かるように軽くかき混ぜながら素早く2回すすぐ。
★研ぐ前に一度お米をすすぐのは、お米の表面に付いている糠などを取り除くため。
お米は水を感じると直ぐに水を吸い込もうとするので、この一番最初の「すすぎ水」をゆっくりと行ってしまうと、糠などを含んでいる「汚れた水」を、お米が吸い込んでしまう。
一度吸い込んだ水は、お米の芯まで吸収され、取り除くことが出来ません。

③お米を研ぐ。
すすぎが終わり、水を捨てたままの状態になっているお米を一定のリズムとスピードでお米同士をこすり合わせて摩擦でお米の表面を研磨するような感じで音を立てながら研ぐと、研ぎ汁が下に溜まってきます。
★精米技術が進歩しているのでゴシゴシ研ぐ必要がない場合もある。

④洗い流す。
ボールの下に溜まった研ぎ汁を取り除くため、素早くたっぷりの水を注ぎ込み軽くかき混ぜるようにして研ぎ汁を薄めてから2回洗い流す。
お米を研いでいると、必ず乳白色の研ぎ汁が出てきますが、これは酸化したお米の表面が剥ぎ取られたり、デンプンが水に溶け出たもの。

③④を数回繰り返す。

⑤浸水する。
研いだあとは、炊飯器のお釜へ移して、2時間浸水させる。



ご飯の量は 1400kcalの方で150g
        1600kcalの方で200g を目安です。

よく噛んでお米のうまみを感じましょう!!


                            管理栄養士

糖尿病食とは

糖尿病食とは・・・バランスの良い食事と言われます。
しかし、「バランスのよい食事とは」どのようなものなのでしょうか??
「糖尿病食事療法のための食品交換表 第6版 日本糖尿病学会 編」

一度、この本を参考にしてみてはいかがでしょうか?慣れるまでは大変ですが
バランスのとり方、カロリー計算などがわかりやすくなります。糖尿病食事療法のための食品交換表 第6版







 
 
 
 
 
 
 
 
 
                             管理栄養士

2011年11月15日火曜日

世界糖尿病デー

昨日は世界糖尿病デーでした。
全国の各名所が青くライトアップされていましたが皆様はご覧になったでしょうか?


14日の明石海峡大橋です。
肉眼で見ると白く見えたのですが、写真にすると青く見えます・・・。
天気がよく、淡路のドライブインの観覧車までくっきりとみえました。





                管理栄養士

2011年11月9日水曜日

本日の公開糖尿病教室

今回の公開糖尿病教室は「栄養表示基準」についてお話しました。
皆さんは栄養表示(エネルギー、たんぱく質など)を参考にして、食品を食べていますか?
また、見ている方はどの部分を重視していますか?

栄養表示基準には健康増進法に基づき、細かい決まりがあります。
東京都福祉保健局が栄養表示基準についてわかりやすくまとめています。
興味のある方はご覧下さい!

http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/anzen/hoei/hoei_016/files/panfu01.pdf



                             管理栄養士

『世界糖尿病デー』ってご存知ですか?

世界糖尿病デーとは

拡大を続ける糖尿病の脅威を踏まえ、2006年12月20日、国連は国連総会議で、国際糖尿病連合(IDF)が要請してきた「糖尿病の全世界的脅威を認知する決議」を加盟 192カ国の全会一致で可決しました。同時に、従来、IDFならびに世界保健機関(WHO)が定めていた11月14日を「世界糖尿病 デー」として指定しました。IDFは決議に先駆け、”Unite for Diabetes”(糖尿病との闘いのため団結せよ)というキャッチフレーズと、国連や空を表す「ブルー」と、団結を表す「輪」を使用したシンボルマーク を採用。全世界での糖尿病抑制に向けたキャンペーンを推進しています。(世界糖尿病デー実行委員会ホームページより引用)
ちなみに11月14日は、インスリンを発見したフレデリック・バンティングの誕生日にあたります。


世界各地がブルーの光で照らされる日  2011年11/12(土)-11/14(月)

世界糖尿病デーのイベントの一環として、世界各地の建物などがブルーの光で照らされます。
世界的には、東京タワー、ナイアガラの滝、エンパイヤーステートビルなどがブルーになります。
ちなみに、兵庫県ではポートタワーと明石海峡大橋がこの様な姿になります。 


ポートタワー (日没~22時頃)


明石海峡大橋 (18時~23時頃)






















Sasayama wrote.

2011年11月8日火曜日

公開糖尿病教室のご案内

11月のテーマは次の通りです。

11/2(水)「『骨太』に生きる。」(横山医師)

11/9(水)「栄養成分表示から読み取れること」(管理栄養士)

11/16(水)「災害に備えての心得」(看護師)

11/23(水)→祝日のため休講

毎週水曜日(ただし、祝日と重なったり、第5水曜日は休講)に開催しています。

はじめまして。

みなさんこんにちは。糖尿病内科医の横山です。
みどり病院の糖尿病ブログ「医心伝心」がオープンしました。
健康に楽しく毎日を過ごすためのヒントが詰まったページに
していきたいと思いますのでぜひよろしくお付き合いくださいね。

さて、10月30日に第1回大阪マラソンが開催されましたが
私も救護スタッフとして参加してきました。
幸い大きな怪我の方はなく、沿道で声援を送る時間もありました。
一部のトップランナーや、もちろん自己ベスト更新を狙って
出場された一般の方もたくさんいらっしゃったと思いますが、
多くはタイムを気にせず、大阪の名所を自分の足で走り抜ける
初めての市民マラソンを楽しんでいるようでした。

涼しくなると運動をはじめよう、という気分になりますよね。
以前の糖尿病教室でもお話ししましたが、運動習慣がつくと
ブドウ糖をどんどん取り込んでくれる筋肉に変化してゆき
血糖値を下げるのにとても有利になります。
さらに、全身の血管がしなやかになり、糖尿病の方がかかりやすい
狭心症や心筋梗塞といった病気をおこりにくくする効果もあります。
思い立ったときがチャンス!まずはウォーキングからはじめてみましょう。

日本糖尿病協会のTeam Diabetes Japanのページには
マラソン大会への参加のお誘いや、糖尿病の方がマラソンを
する際の注意事項が掲載されています。こちらもぜひご覧くださいね。

http://www.nittokyo.or.jp/teamdiabetes_10001.html


みどり病院