2011年11月17日木曜日

旨味(だし)を活かした料理

旨味とは
種々のアミノ酸や有機塩基などの呈する微妙複雑な味で、甘・酸・塩・苦の4味では表せない異質のものである。



種類汁に対する重量割合(%)とり方用途旨味成分
こんぶだし2~5水に一晩つける。または水から入れて火にかけ、沸騰直前にとりだす。すしめし、精進料理グルタミン酸
かつおぶし一番 だし1~2沸騰直前にかつおぶしを入れ、再び沸騰したら火を止め、上澄みをこす。吸い物、茶碗蒸しイノシン酸
二番 だし2~4一番だしをとったあとのかすに一番出汁の半分の水を入れ、沸騰したら火をとめてこす。煮物、みそ汁イノシン酸
混合だしかつおぶし4こんぶからだしをとり、その後、かつおぶしを用いてとる。吸い物グリタミン酸
  昆布3 イノシン酸
煮干だし3~4水から入れて沸騰後2~3分煮出すみそ汁、煮物イノシン酸
干しいたけ2~3水に浸すか、もどした後中火で2~3分煮出す煮物グアニル酸



日本では古くから料理に昆布だしが使われてきました。昆布に含まれる成分においしさの元があると、経験的に知られていたのです。
これに注目した東京帝国大学・池田菊苗教授は、昆布だしの味の正体を明らかにする研究を始めました。そして1908年、昆布からグルタミン酸を取り出すことに成功。グルタミン酸が昆布だしの主成分であることを見出し、その味を「うま味」と名づけました。
1985年に開催された第一回うま味国際シンポジウムを機に、うま味(英語表記=UMAMI)という用語が国際的に公式使用されることになりました。



旨味の効いただしを使うことで、減塩できるといいですね。


                                       管理栄養士

みどり病院