2012年3月28日水曜日

公開糖尿病教室のご案内(4月)

4月のテーマは次の通りです。

4/4(水)「わたし、本当に食べすぎているの?」 講師:横山医師
4/11(水)「糖になる食品を覚えよう」 講師:管理栄養士
4/18(水)「楽しく運動療法」 講師:理学療法士
4/25(水)「薬で血糖値を下げる~のみぐすり編~」 講師:薬剤師

みどり病院の外来ホールで、毎週水曜日午後3時~、開催しています。
どなたでも、ご参加頂けます。

2012年3月26日月曜日

肉弾戦




大相撲大阪場所を観戦する機会を得て、昨日の千秋楽へ出かけてきました。
それまでただひとり1敗と大躍進の関脇鶴竜に土がつき、みなが沸いた
優勝決定戦でしたが、逆転で優勝を決めた横綱白鵬はさすがの貫禄でした。

おめでとう!


力士たちは朝食抜きで午前中稽古をし、その後たっぷり昼食をとって
昼寝をするという、効率よく体重を増やす食生活を送っています。
しかしライフスタイルの変化の波は相撲界へも例外なく押し寄せ、
いまどきの若い力士たちのなかにはおかみさんの作るちゃんこに
あまり手をつけず、ファストフードなどの外食を好む人も少なくないそうです。
あれだけの運動量をこなす力士たちにも、そのような食生活を送れば
当然、肥満や糖尿病が問題となってきます。


以前、力士たちの生活習慣病の予防のために、ある部屋で
角界ではじめて13食制が試みられ、話題となったことがあります。
これにより、実際の血糖値には大きな変化はなかったものの、
翌年にはその部屋の休場率が明らかに低下したと、
健康面での効果がはっきりとあらわれたことが報じられました。


朝食をとると、
☆ 午前中のからだの働きが活発になり、結果として運動量が増える
☆ 夕食の食べすぎ、体重増加を防ぐ
☆ 朝に食物線維をとることで食後の血糖上昇を防ぐ
などのメリットがあります。

健康で充実した生活を送るうえで大事な習慣ですね。



横山

2012年3月21日水曜日

本日の糖尿病教室は、

実際にフットケア外来をやっている看護師さんから、フットケアの大切さを教えてもらいましたね。

足(フット)病変は糖尿病の合併症の中では軽視されがちですが、実はとても怖いのです。

教室の中で話がありましたが、『ある日気がついたら足の指が腐って(壊疽)ポロっと取れた。』 というのも本当の話です。

また、足病変から足の切断に至った患者さんは、その人の生活の質が著しく低下するだけではなく、足切断後の5年生存率は、透析患者さんで14%、透析を受けていない人で42%と、生命予後にも重大な悪影響を及ぼすという報告もあります。

そうならないように、明日からフットケアを始めてみませんか?

〝1日1回は、自分の足を観察するようにする〟
〝お風呂で、やさしく キレイに洗う〟

これだけでもOKです。

もし、異常を見つけたら病院でご相談ください。(早期発見、早期治療が大切!

ちなみに、当院では毎週火曜日に『フットケア外来』をやっています。(要予約制) 
http://www.midori-hp.or.jp/senmon/dm_footcare.html
ご興味がある方は、診察時にご相談ください。

  Sasayama wrote.

2012年3月3日土曜日

「やせ」の危険

今日、3月3日はひな祭りです。

健やかな成長を、という両親の切なる願いを受ける女の子も
その多くがいずれは自分も子を産み親となります。
(若干話のもっていきかたが強引ですが…)


妊娠中の体重が増えすぎることは、いうまでもなく
母児の健康に危険をもたらしますが、逆にお母さんが
十分に栄養をとらず、児の出生時の体重が少ない場合、
その子が将来糖尿病などの生活習慣病に罹患するリスクが
高くなることは意外に知られていません。

戦後、日本人の体格は肥満に傾いてきていますが
20-40代女性に関していうと、このことが当てはまりません。
近年のやせ志向も影響していると思われますが
妊娠中に必要以上に体重の増えを避けたがるお母さんも
少なくないようです。

妊娠中の体調管理が、安全な胎児の成長、分娩だけでなく、
その子の将来の健康をも左右するお母さんの責任は重大ですね。
お父さんはぜひとも惜しみない協力をしてあげてください。


横山
みどり病院