2013年1月24日木曜日

昨日(1月23日)の糖尿病教室は、

血糖値を下げる内服薬についてお話ししました。

血糖値を下げてくれる内服薬は、以下の3種類に分類する事が出来ます。

1)インスリンの分泌を促す薬
2)食後の血糖を下げる薬
3)インスリンの効きをよくする薬

糖尿病の初期や、肥満を伴う場合は、3)の薬がよく使われます。
アクトスやメトグルコなどがそうです。 

インスリンは、胃の裏側にある小さな臓器(すい臓)から出てくるもので、血糖値を下げる働きがあります。
我々が食べ物を食べると、食べ物は、口→食道→胃を通過して、小腸を通る時にブドウ糖にカタチを変えて吸収されます。
吸収されたブドウ糖は、血管の中に取り込まれます。普段よく聞く「血糖値が高い」というのは、「血管の中のブドウ糖の量が多いと状態」という事になります。
一方、血管の中に取り込まれたブドウ糖は、今度はインスリンの力を借りて細胞(筋肉)の中に取り込まれて、身体(筋肉)を動かす時のエネルギーとして使われます。
ですから、インスリンが無ければ必要なエネルギーを作り出す事が出来なくなります。
又、インスリンが全く無ければ、生命の維持も難しくなってきます。
それだけインスリンというのは、我々が生きていく上で大切なものなのです。



肥満を伴う場合は、そのインスリンがうまく働かなくなる事があります。
その様な場合、3)のインスリンの効きをよくする薬を使用すると、インスリンの効きがよくなって血糖値が下がってきます。


 Sasayama wrote.


みどり病院