2012年11月29日木曜日

昨日(11月28日)の糖尿病教室は、

血糖値を下げる注射薬(インスリン)について

のお話をしました。


 少しだけ復習をしておきます。


インスリンとは、血糖値を下げるホルモン(体内で働く物質)で
身体を動かすエネルギーを作り出すために必要なもの。

<インスリンの出方には2つのタイプ

・食事(食べ物)を食べると ⇒ 血糖値↑ ⇒ インスリンが出る(血糖値を下げるため)
←専門用語では『追加分泌』 と呼びます
・食事を摂ってない時も、少量だがインスリンが出ている(生命維持のため
←専門用語では『基礎分泌』と呼びます

 <糖尿病とは>
体内のインスリンが足らない or きちんと働いていない状態

<インスリン療法とは>
(足らない)インスリンを補う事
眼が悪くなったらメガネをかける様なもの

<インスリン療法のメリット>
最強の血糖降下作用
インスリン療法を行うと、その間は すい臓を休憩させる事が出来る。
  ↓↓↓
すい臓を休憩させると、再びインスリンが出る様になる。


せっかくインスリンを打つのであれば、今日お話した事をぜひ理解しておいて下さい。
最後に、今日お話しした今後発売予定の新しいインスリンの事について少しだけ・・・。
名前は、トレシーバ(一般名:インスリン デグルデク)といいます。
インスリン デグルデクは、ノボ ノルディスク ファーマ社が現在発売中のレベミル(一般名:インスリン デテミル)をベースに開発したインスリンで、基礎分泌を補う目的で使用します。
特徴は、
・1日1回注射でOKである事
・全く新しいタイプの注入器を採用している事
インスリンそのものも素晴らしいと思いますが、私自身は、注入器の方に期待をしています。
注入ボタンが伸びない という所が画期的だと思います。
実際にデモ機を触らせて頂ける機会があったのですが、その完成度の高さに感動しました。
「流石 ノボ社 !!」と思いました。

発売が楽しみですね。

Sasayama wrote.







みどり病院