2013年10月7日月曜日

ぽてぃとぅ



上の写真をみてこのポテトにはどれくらいの
トランス脂肪酸が含まれているのだろう~
と思いながら写真を撮りました。



今回はトランス脂肪酸について


★トランス脂肪酸をとる量が多いと
   血液中のLDLコレステロール(いわゆる悪玉コレステロール)が増えて、
   一方、HDLコレステロール(いわゆる善玉コレステロール)が減ることが
   報告されています。
   日常的にトランス脂肪酸を多くとりすぎている場合には、
   少ない場合と比較して心臓病のリスクを高めることが示されています。
  トランス脂肪酸による健康への悪影響を示す研究の多くは、
    トランス脂肪酸をとる量が多い欧米人を対象としたものであり、
    日本人の場合にも同じ影響があるのかどうかは明らかではありません。

 ★ 海外では
生活習慣病の予防のため、先進国の多くは飽和脂肪酸トランス脂肪酸などを含めた脂質の取りすぎについて注意喚起を行っており、バランスのとれた健康的な食生活を推奨しています。

例えば、米国では、加工食品の栄養表示において、脂質に関しては、総脂肪、飽和脂肪酸、コレステロール、トランス脂肪酸の4種類の含有量の表示を義務づけています。


             海外のお菓子の成分を載せました↓↓
                 Fat        19.0g
                                           Satureted fat(飽和脂肪酸)  8.8g
                 trans fat(トランス脂肪酸)  0.0g
                 Cholesterol(コレステロール) 0mg



日本では
 ・トランス脂肪酸の摂取量を、総エネルギー摂取量の1%未満とするよう勧告をしています。日本人が一日に消費するエネルギーは平均で約1,900 kcalですので、平均的な活動量の場合には一人一日当たり約2グラム未満が目標量に相当します。


・農林水産省が実施した調査研究(2008年)から、日本人が、一人一日当たり食べているトランス脂肪酸の平均的な量は0.92~0.96グラムと推定されます。これは平均総エネルギー摂取量の0.44~0.47%に相当します。 日本のトランス脂肪酸の摂取量は平均総エネルギー摂取量の0.3~0.6%と見積もられると報告しました。

・日本人でも食事からとる脂質の量が多い場合には、トランス脂肪酸をとる量も多くなることが報告されています。そのため、食塩や脂質を控えめにし、いろいろな食品をバランスよく食べるという食生活指針の基本を守れば、トランス脂肪酸によって心臓病のリスクが高まる可能性は低いと推定されます。 農林水産省では、健やかな食生活を送るためには、トランス脂肪酸という食品中の一成分だけに着目するのではなく、現状において日本人がとりすぎの傾向にあり、生活習慣病のリスクを高めることが指摘されている脂質そのものや塩分を控えることを優先すべきと考えています。


ちなみに
トランス酸の含まれる食品は
 製造されるマーガリン、ファットスプレッド、ショートニングや、それらを原材料に使ったパン、ケーキ、ドーナツなどの洋菓子、揚げ物などにトランス脂肪酸が含まれています。


詳しくは農林水産省 すぐにわかるトランス脂肪酸を参照下さい。
http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/trans_fat/t_wakaru/

                                         管理栄養士
みどり病院