栄養には三大栄養素(炭水化物、脂質、たんぱく質)と
微量栄養素(無機質、ビタミン)があります。
糖尿病でよく話題に上るのが炭水化物です。
どうしても甘い物やごはんに注意がいきがちですが
食事はやはりバランスが大切です。
今回はビタミンの話をします。
ビタミンはよく機械の潤滑油にたとえられます。
機械(体)を長持ちさせ故障を防ぐために、
つねに必要とされるものということです。
簡単にいえば、
「体のはたらきを助けてその調子を整えてくれる栄養素」
その中でもビタミンB1のことをお話しようと思います。
ビタミンB1は糖質の利用に関係が深いです。
ビタミンB1とは
ビタミンB1は、水に溶ける水溶性ビタミンのひとつです。
どんな働きがあるのですか
糖質をエネルギーにするときに使います。
糖質を栄養源として使っている脳神経系の正常な働きにも関係しています。
どんな食品に多く含まれていますか
ビタミンB1の多い食品は、穀類のはい芽(米ならヌカの部分)、豚肉、レバー、豆類などです。
足りなくなったらどうなるの
不足すると糖質がうまくエネルギーにならないため、食欲がなくなったり、疲れやすい、だるいなど夏バテのような症状になり、さらに不足すると脚気になってしまいます。
ビタミンB1が多く使われるとき
★ストレスがかかったとき
ストレスの多い人ほどビタミンB1の消耗が激しいのでストレスの多い方は十分にビタミンB1を補給することが大切です。
★アルコールを多く飲む人
アルコールの代謝には、ビタミンB1が必要です。あまり食事せずに飲酒する人ではビタミンB1の補給自体も不十分なので、意識的なビタミンB1摂取が必要です。
★スポーツをよくする人
★スポーツをよくする人
激しい肉体運動やスポーツをすると、ビタミンB1の消耗が進む事がわかっています。運動の後に清涼飲料水やインスタント食品、パン、ご飯などの糖質を多く摂ると、さらにビタミンB1の需要が高まります。
★糖質をたくさん取る人
糖質をエネルギーにするにはビタミンB1が使われます。
ビタミンB1を使う機会が多い方は、白米を玄米に変えるなどをビタミンB1が補充できるように心がけて行きましょう。
管理栄養士