当院で開催している「糖尿病教室」にていただいたご質問に対する回答を何回かに分けて公開します。
まずは、『糖尿病になりやすい歳は?』というご質問に対するお答えです。
ご質問のお答えをする前に、血糖値を下げる“インスリン”について少しだけお話します。
インスリンは、胃の裏側にある小さな臓器(すい臓)から出てくるもので、血糖値を下げる働きがあります。
我々が食べ物を食べると、食べ物は、口→食道→胃を通過して、小腸を通る時にブドウ糖にカタチを変えて吸収されます。
吸収されたブドウ糖は、血管の中に取り込まれます。普段よく聞く「血糖値が高い」というのは、「血管の中のブドウ糖の量が多いと状態」という事になります。
一方、血管の中に取り込まれたブドウ糖は、今度はインスリンの力を借りて細胞(筋肉)の中に取り込まれて、身体(筋肉)を動かす時のエネルギーとして使われます。(下図参照)
ですから、インスリンが無ければ必要なエネルギーを作り出す事が出来なくなります。
又、インスリンが全く無ければ、生命の維持も難しくなってきます。
それだけインスリンというのは、我々が生きていく上で大切なものなのです。
それでは、ご質問の答えに移ります。
糖尿病には、大きく分けると以下の2種類に分けられます。
すい臓からインスリンが出ていないタイプ(1型):5%
すい臓からインスリンは(少しだが)出ているタイプ(2型):95%
1型の場合は、若い時(8歳~12歳)からなる事が多いです。
一方2型の場合は、40歳以降(等に男性に多い)になりやすいと言われています。
糖尿病は、生活習慣病とも言われています。
1型の場合を除いて、生活習慣が乱れていると糖尿病になる事が多いです。
又、ご家族に糖尿病の方がおられる場合は、さらになり易くなりますので注意が必要です。
Sasayama wrote.