新年あけましておめでとうございます。
12/30の記事と少し矛盾するかもしれませんが(^ ^;)
この時期に一年間の目標をたてる、という方も多いと思います。
みなさんは2012年をどのような年にしたいですか?
以前こんな女性の患者さんがいました。
インスリン注射をしていることを友人はもとより
家族にさえ知られないようにしている、というのです。
多忙なご主人にいらぬ心配をかけたくないとか
食べ盛りの息子さんたちに食事制限に付きあわせたくない
という思いがあったようです。
このような制約のもとやはり血糖コントロールがうまくいくはずはありません。
差し出がましいとは思いながらご主人とお話しする機会を得た私は
状況をお話してみました。
女性がインスリン注射をしていることを、驚くことにご家族はとっくに
気づいていました。しかしながら悟られないようにという女性の気持ちを思い、
治療のことについて家族で話す機会をつい失っていたようです。
家族でインスリン注射という問題に触れ、各々が担える役割を
話し合うことは、勇気が要ることかもしれません。
でも、秘密を抱えていることよりも、本当は一緒に考えたいのに
打ち明けてもらえないでいることはもっとつらいものです。
ご家族の協力を得られるようになった彼女の血糖コントロールが
その後よくなっていったことは言うまでもありません。
「日に新た」は私がもう何年も座右の銘にしている言葉です。
苦しいことに見舞われたときこそ、新たな一歩を踏み出せるチャンスです。
治療に限りませんが、うまくいかないとき、これまで善しとしてきたことにとらわれず、
しっかり前を向いて明日を迎えてほしいと思います。
みなさんにとって幸せのいっぱい詰まった一年になりますことを
お祈りしています。
横山