英語で書くと、Sick day 直訳すると『病気の日』となりますが、
糖尿病の方が、糖尿病以外の病気(風邪などの事)にかかった状態の事を意味します。
つまり、糖尿病で治療中の方が風邪 をひいた時にどうすればよいか という事です。
風邪をひいたら、 熱が出たり、食事が摂れなくなったり、下痢をしたりする事があると思います。
それが原因で血糖値が下がってしまうと思うかもしれません。
しかし、そうでは無いのです。血糖値が上がってしまう事もあります。
風邪等で身体の調子が悪くなると、身体にはかなりのストレスがかかります。
そのストレスを解消するために我々の身体の中では、様々なホルモンが分泌されます。
そのホルモンが血糖値を上げてしまうのです。
又、熱や、下痢、食事が摂れない事が原因で、脱水状態になり、血液が濃くなってしまうため
血糖値が高くなってしまう事もあります。
さらに、血糖値が高いと、多尿になり、それが原因で脱水状態になり、同じように血糖値が高く
なる事もあります。
シックデイの時は、まずその病気を早く治す努力をして下さい。
脱水症状にならない様に注意して下さい。
以下のような場合は、受診して下さい。 病院にお電話していただいても結構です。
・38度以上の熱が続く
・下痢や嘔吐が続く
・腹痛が強い
・症状がよくならない
・全く食事や水分がとれない(1日以上)
・血糖値が350mg/dL以上
・インスリンの注射量や飲み薬を飲んで良いか迷う
シックデイ時に薬はどうしたら良いか というお話は、また別の機会にお話しします。
Sasayama wrote.