お話しした内容をざっと振り返ってみましょう。
血糖値を下げてくれる内服薬には、大きく分けて3種類あります。
①すい臓からインスリンを出させる薬(グリミクロン、ダオニール、アマリールなど)
②食後の血糖をターゲットにして下げる薬(ダオニール、ベイスンなど)
③インスリンを効きやすくする薬(アクトス、メトグルコ)
このうち、低血糖の副作用に注意する必要があるのは①
食事直前に飲まないと効果が無いのは②(他の薬は食後でOK)
低血糖は、普段通りの生活を送っていれば、起こる事は稀です。
ただし、普段と違う生活パターンになった場合は注意が必要。
例えば、
インスリンもしくは、すい臓からインスリンを出させる薬(①)を飲んでいる場合に、
・食事の間隔を開け過ぎた時
・いつもよりも身体を動かし過ぎた時
・朝食前に運動した時
・薬を(多く)飲み間違えた時
この様な時には、低血糖に対する注意が必要です。
低血糖の症状は『は・ひ・ふ・へ・ほ』と覚えましょう
は:腹がへる
ひ:冷や汗が出る
ふ:震え(ふるえ)
へ:変にドキドキ
ほ:ほうっておくと意識がなくなる
低血糖の対処法は、ブドウ糖を食べる
ブドウ糖が手元に無ければ、ブドウ糖もしくは砂糖の入った物を飲む(食べる)
例えば、清涼飲料水(150~200mL)・氷砂糖(4個)・飴玉(4個)
※ただし、グルコバイ・ベイスン等を飲んでいる場合は、必ずブドウ糖で対処して下さい。
飲み忘れた場合は、もったいないからといって、2回分をまとめて飲むのはやめて下さい。
すい臓からインスリンを出させる薬(①)の場合は、低血糖を起こす事があります。
Sasayama wrote.