2012年7月25日水曜日

本日の糖尿病教室は、

内服薬のお話をしました。

お話しした内容をざっと振り返ってみましょう。


血糖値を下げてくれる内服薬には、大きく分けて3種類あります。

①すい臓からインスリンを出させる薬(グリミクロン、ダオニール、アマリールなど)
②食後の血糖をターゲットにして下げる薬(ダオニール、ベイスンなど)
③インスリンを効きやすくする薬(アクトス、メトグルコ)

このうち、低血糖の副作用に注意する必要があるのは①
食事直前に飲まないと効果が無いのは②(他の薬は食後でOK)


低血糖は、普段通りの生活を送っていれば、起こる事は稀です。
ただし、普段と違う生活パターンになった場合は注意が必要。

例えば、

インスリンもしくは、すい臓からインスリンを出させる薬(①)を飲んでいる場合に

・食事の間隔を開け過ぎた時
・いつもよりも身体を動かし過ぎた時
・朝食前に運動した時
・薬を(多く)飲み間違えた時

この様な時には、低血糖に対する注意が必要です。


低血糖の症状『は・ひ・ふ・へ・ほ』と覚えましょう

は:腹がへる
ひ:冷や汗が出る
ふ:震え(ふるえ)
へ:変にドキドキ
ほ:ほうっておくと意識がなくなる


低血糖の対処法は、ブドウ糖を食べる
ブドウ糖が手元に無ければ、ブドウ糖もしくは砂糖の入った物を飲む(食べる)
例えば、清涼飲料水(150~200mL)・氷砂糖(4個)・飴玉(4個)
※ただし、グルコバイ・ベイスン等を飲んでいる場合は、必ずブドウ糖で対処して下さい。


飲み忘れた場合は、もったいないからといって、2回分をまとめて飲むのはやめて下さい。
すい臓からインスリンを出させる薬(①)の場合は、低血糖を起こす事があります。


Sasayama wrote.

みどり病院